冠動脈形成術(PCI)
心臓に酸素や栄養を送っている冠状動脈の狭くなった部分や、血栓で閉塞した部分をバルーンカテーテル(風船のついた特殊なカテーテル)で拡張させたり、ステント(網目状の小さな金属製の筒)を血管の内側から押しひろげて留置し、血管をひろげた状態に保持して血液の流れを確保する治療法です。
治療前 治療後
経皮的血管形成術(PTA)
バルーンカテーテル(風船のついた特殊なカテーテル)や、ステント(網目状の小さな金属製の筒)を用いて狭窄や閉塞してしまった血管をひろげて、血液の流れを確保する最も一般的な治療法で、動脈硬化などが原因で下肢に血液を供給している動脈が細くなる下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)や人工透析患者のシャントの狭窄・閉塞の治療に多く用いられています。
肝動脈化学塞栓術(TACE)
肝がんは、進行すると肝動脈の血流が豊富になり、腫瘍は肝動脈から栄養を供給されるようになります。
栄養を運んでいる肝動脈まで細いカテーテルを入れ、カテーテルから抗がん剤を注入したり、腫瘍に栄養を運んでいる動脈を塞いでしまう薬を注入して、栄養を運んでいる肝動脈を塞ぎ腫瘍を『兵糧ぜめ』にして腫瘍を壊死させる治療法です。
肝臓の血管 腫瘍の血管