病棟配置薬システム

病棟配置薬システムについて

外来、病棟にある配置薬を一元管理し医薬品の保管管理と正確な実施(認証)することを目的とした配置薬管理システム。

医師による指示により使用される医薬品を患者ごと1錠、1本単位で管理することができるシステム。
電子カルテの移動情報と連携することにより設置場所の患者情報をリアルタイムに管理が行えます。

病棟ごとの患者移動情報 入院、転棟、退院情報がリアルタムに変更されます。

払出ユニット 薬品を抜くことにより患者名+施用者名+薬品名(使った本数)が自動に記録される。

不正防止の為、使用患者は指静脈認証により管理されています。(電子カルテで職員登録されると自動的にユーザー登録され静脈登録するとどの端末からでも認証可となります。)

投薬される患者さんを選択後に薬品を取り出すことにより”だれ” が ”だれ” に ” いつ”、”どの医薬品” を “何本” 払い出したかが記録されます。記録された情報は電子カルテに実施情報として、医事会計システムには算定情報、薬剤科には集計情報として利用されます。

また眠剤、抗精神病薬はユニット内金庫に保管され、使用時には金庫の開封認証する2重のセキュリティ対策を行っています。
現在、4病棟と外来救急室、透析室、ICUの7カ所に設置されています。

このシステムの導入効果

  1. 病棟配置薬の在庫数が削減できた。使用されると翌日には病棟ごとに使用した薬剤が補充されるため必要以上に在庫を置いておく必要がなくなった。
  2. 病棟でスタッフの伝票の記載、集計、搬送業務がなくなった。病棟で使用される薬品は全てセキルで実施するため(麻薬を除く)煩わしい伝票記載がなくなり、伝票の書き忘れもなくなった。(特に救急室)
  3. セキル実施と同時に電子カルテに実施記録が自動入力されるため、看護師の電子カルテへの入力業務が軽減された。また誰が、誰に薬品を何本使用したか正確に電子カルテに記録される。
  4. 薬剤科では特定の時間で締め処理を行い、前日分をまとめて払い出しができるため払い出し業務が軽減された。(従来は1日中伝票が送られてきて、払い出ししていた。現在は1日1回のみ)
  5. 病棟単位で正確な薬品使用量が把握できるため、薬剤科での在庫定数の削減にも貢献している。

病院システムと連動することにより在庫管理ではなく電子カルテと連動し病棟のおける医療スタッフが安心して医薬品を使用できるハブのような役割を担えるようなシステムを目指しています。