病院事業管理者挨拶

岡谷市民病院へのご支援に対し、心から感謝申し上げます。

近年、私たちはコロナウイルスに対する医療に全力で取り組んできました。院内感染を防ぐための万全の体制を整え、岡谷市や医師会と連携してワクチン接種を滞りなく進めてきました。これは多くの職種の方々が力を合わせて成し遂げた結果だと思います。今後は、コロナ後の一般診療をより充実させる責任があります。どのような状況でも適切な医療を提供できるよう、私たちは“病院の質”の向上に努めてまいります。そのためにも、職員一人一人が自己啓発に励み、自身の能力を伸ばすことが重要です。

予防医学、母胎期、出産、乳幼児期、学童期から思春期、働き盛りの青年期から壮年期、老齢期、そして人生の最終段階まで、これらすべてのライフステージを温かく見守ることこそが医療の本質です。私たちができることは、一般診療を適切に行うことです。岡谷市民病院では、産科や心臓血管外科、脳外科などがないことは残念ですが、現在対応できない医療は近隣の対応可能な病院に委ねています。一方で内科や小児科、外科など多くの専門医を擁し、急性期から回復期、地域包括病棟、緩和ケアまで多彩な機能を有した特徴的な病院であると自負しています。当院が提供すべき医療は増えつつありますが、地域の皆様に高品質な医療を提供し続けることが質向上につながると信じています。

毎年述べている通り、本院のミッションとビジョンを再度強調したいと思います。これらは諏訪圏域の湖北地域を守る中核病院として自覚を持って掲げられたものです。

ミッションは、「地域の総合病院として急性期から慢性期まで幅広い診療機能等を保持し、高度かつ包括的な医療を提供することで地域の皆様の生命と健康を守る」ことです。ビジョンは、「新しく整備された病院施設を最大限活用し、高度かつ良質な医療を安定して提供できる体制を整備することで新病院に対する皆様の期待に応え信頼され親しまれる病院を目指す」ことです。このビジョンとミッションを常に念頭に置き診療に取り組むことは非常に重要です。

地域の皆様に安心して来院いただける場所となること、普段通りの医療が今まで以上にスムーズに行えること、そして職員一人一人が自身の質向上に専念し専門性を高めていただくことを心から願っています。

今後とも、皆様のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

岡谷市民病院
病院事業管理者 天野 直二

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