退院患者動向と効果分析

令和4年度 一般病棟の実施状況

1年間の一般病棟におけるリハビリ実施患者数

男性:577名
女性:660名
合計:1237名
平均年齢:80.9歳
平均リハ期間:21.7日

一般病棟とは、病気、転倒、けがなどで入院し、主に治療を行う病棟です。
リハビリは主治医の指示のもと、可能な限り早期から介入いたします。

手足や背骨の骨折、肩腱板損傷などの整形外科疾患、総卒中などの脳疾患、肺炎や心疾患などの内科疾患、外科手術後の患者様が主な対象になります。

発症前・開始時・退院時機能評価

入院時、機能低下しますが、リハビリを行うことにより、機能の回復が見込まれます。

効果判定

入院中にリハビリを継続する病棟(回復期病棟)、退院前に療養する病棟(療養型病棟、地域包括病棟)へ移動する場合もありますが、ほぼ機能回復し、ご自宅へ退院されます。施設などの対応になる場合も含めて、スムーズに退院できるように、専門の職員がご支援いたします。

令和4年度 回復期病棟の実施状況

1年間の回復期病棟におけるリハビリ実施患者数

男性:85名
女性:149名
合計:234名
平均年齢:78.5歳
平均リハ期間:56.2日

回復期病棟とは、一般病棟での治療が終わり、退院に向けて、身辺動作や歩行などの機能を回復するために、リハビリを集中的に行う病棟です。

当院の一般病棟からの転棟、または他の急性期病院から転院されて、回復期病棟に入棟となります。
大腿骨近位部骨折、脊椎圧迫骨折、人工関節置換術などの整形外科疾患、脳卒中などの中枢神経系疾患、その他内科疾患の患者様が適応になります。

発症前・開始時・退院時機能評価

PT、OT、STが個々の患者様の状態にあわせた個別リハビリを行い、機能回復を援助いたします。主に、PTは歩く練習、OTは手を洗う練習、STは話す・食べる練習を行います。

効果判定

退院に向け、ご本人・ご家族を交えたカンファレンスを定期的に行います。必要に応じて、ご自宅へうかがって、日常生活動作の練習を行ったり、手すりの設置など必要な環境整備のご助言をさせていただきます。9割以上の方が機能回復し、8割以上の方がご自宅へ退院されています。

令和4年度 地域包括ケア病棟の実施状況

1年間の地域包括ケア病棟におけるリハビリ実施患者数

男性:118名
女性:178名
合計:296名
平均年齢:81.2歳
平均リハ期間:29.7日

地域包括ケア病棟とは、様々な役割を果たす病棟です。急性期の治療や退院調整を目的とした患者数が入院されます。患者様の状態に合わせて、機能回復及びADL向上に向けたリハビリを行います。

発症前・開始時・退院時機能評価

当病棟へ入棟後、2ヶ月以内の退院を目指して、主に日常生活の場面でリハビリを行います。

効果判定

令和4年度 外来リハビリの実施状況

外来リハビリ実施患者数

PT:4,616名
OT:4,869名
ST:659名
合計:10,144名

退院後もリハビリが必要な方は、一定期間通院していただきリハビリを継続します。主に以下のような場合に、療法士が個別リハビリを行います。

骨折後、関節炎、靭帯損傷などの整形外科疾患
総卒中、パーキンソン病などの中枢神経疾患
失語症などの高次脳機能障害
慢性閉塞性肺疾患、心筋梗塞などの内科疾患

より活動的なご自宅での生活を目指して、退院後の機能維持、機能回復を支援いたします。

令和4年度 介護保険分野の実施状況

退院後や在宅においてリハビリが必要とされる要支援、要介護者に対し、デイケアまたは訪問リハサービスを提供しています。

デイケア
・当院のデイケアに通所していただき、療法士が個別リハビリを行います。
・週1~2回の頻度で、1回あたりの利用時間は1時間単位で調整できます。

訪問リハビリ
・通所が困難な場合、療法士がご自宅に伺い、リハビリを行います。
・介護認定されていない場合においても、医療保険下で訪問リハビリを主治医の指示に従って行います。

在宅生活を、ご本人、ご家族がより快適に過ごされるように、支援いたします。

※当院の感染予防対策に従い、患者様にもマスクの着用と、リハビリを行う前と、行った後の手指消毒にご協力を頂いております。
※我々スタッフ一同は、患者様のADL、QOLの向上を目指します。